2歳戦に想定されている注目馬を紹介！
なお特に表記がない場合、データの対象期間は近5年になっています。
近年5年の勝ち馬はレシステンシア(G1桜花賞2着)、ダノンファンタジー(G2チューリップ賞1着)、ラッキーライラック(G1桜花賞2着)、ソウルスターリング(G1オークス1着)、メジャーエンブレム(G1NHKマイル1着)と、その後の3歳のG1G2での活躍馬ばかり。ここを勝った馬が3歳クラシックの主役になるでしょう。
阪神11R G1阪神JF
芝1600
過去のレース傾向
過去5年の1着～3着馬をまず下記表にまとめました。
前走レースから見る共通点としては、1勝クラス以上で前走2着以内、前走6番人気以内、前走距離1400～1800といったところでしょう。
距離別に見ると1800組が強いのですが、今回は対象がいないので1400と1600を見ていきます。
1400組はすべて重賞で、ファンタジーSと京王杯の2つ。特に出走馬が多いファンタジーSを見ると、勝ち馬かタイム差なしの敗戦がラインになっています。前走1400重賞×勝or負け0.2差以内×当日4番人気以内で2-0-2-0と抜群の成績。逆に1勝クラスや新馬未勝利組は厳しいですね。
次に1600組。ここのほとんどはアルテミスSで、次いでサウジアラビアRC。前走アルテミスorサウジ×前走2着以内で2-1-2-4で複勝率56%と好成績。1勝クラスからはサフラン賞(マルターズディオサ)、白菊賞(リリーノーブル)、赤松賞(マウレア)と3頭の好走馬が出ています。すべて前走を勝利してきていますので、1勝クラスで2着以下の馬は厳しいでしょう。
上記データから今回好走可能性が高い該当馬を2頭紹介。
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インフィナイト
騎手：北村
父：モーリス
母：モルガナイト
性別：メス
厩舎：音無
戦歴
新馬戦(新潟芝1600)と2戦目のG3サウジアラビアRC(東京芝1600)はともに不良馬場。新馬戦は2着に0.4差の楽勝で、1番人気に推された前走では中団から伸びるも、ステラヴェローチェの差し脚に屈し2着。
調教
12/3栗CW良 古馬1勝クラス馬なりで併せ、馬なりで追走から先着。
総評
モーリス産駒初の重賞勝ち馬が期待されていますね。2戦連続不良馬場で好走しているだけに評価が難しい1頭ですが、半姉のローズベリルはダートで活躍、モーヴサファイアは良より稍重の芝で強い勝ち方を2回していますので、インフィナイトも不良馬場の適性が高い可能性があり、良馬場の場合はパフォーマンスが下がることも十分考えられます。
サトノレイナス
騎手：ルメール
父：ディープインパクト
母：バラダセール
性別：メス
厩舎：国枝
戦歴
新馬戦(東京芝1600)、サフラン賞(中山芝1600)で2戦連続上がり最速で差し切り勝ち。
調教
12/2美南W良 古馬2勝クラス強めを馬なりで追走先着。
総評
芝G1で無双状態のルメール騎手が騎乗するのは大きなプラス。また近10年で最多の3勝しているディープインパクト産駒もプラス。POGで指名しているので期待していますが、気になるのは前走サフラン賞と脚質。昨年マルターズディオサが同レースから2着に好走していますが、近10年で前走1勝クラス(500万下)から勝利したのは2014年のショウナンアデラしかいません。また今の阪神は開催後半になっていますが、いまだに先行有利の芝状態。差し届かずも十分あり得ます。
ソダシ
騎手：吉田隼人
父：クロフネ
母：ブチコ
性別：メス
厩舎：須貝
戦歴
新馬戦(函館芝1800)、G3札幌2歳S(芝1800)、G3アルテミスS(芝1600)と無傷の3連勝。すべて4角2番手以内から先行押し切りのレースで勝っています。
調教
12/2栗CW良 古馬2勝クラス一杯を外から一杯に追われ、追走先着。
総評
重賞で2連勝と一番の実績馬でしょう。白毛馬ということで話題性も高いですね。この馬の強さは先行から押し切れるという点。今の阪神芝の馬場状態にマッチしていると言えます。不安要素は鞍上。吉田隼人騎手はG1で勝利したのは2015年有馬記念のゴールドアクターのみ、さらに2019年芝G1騎乗1回、今年は芝G1騎乗は今回が初です。
メイケイエール
騎手：武豊
父：ミッキーアイル
母：シロインジャー
性別：メス
厩舎：武英
戦歴
新馬戦(小倉芝1200)、G3小倉2歳S(小倉芝1200)、G3ファンタジーS(阪神芝1400)とソダシ同様こちらも無傷の3連勝。荒い走りながらも中団から最後の末脚が切れています。
調教
12/5栗坂良 馬なり単走で51.6-12.4と好タイム。
総評
ソダシ、メイケイエールは近親で、ともにシラユキヒメの一族であるのは興味深いですね。小倉2歳Sで倒したモントライゼはG2京王杯2歳Sを勝ったことからも戦ってきた相手も強いです。この馬の最大の不安要素は気性難。小倉2歳S、ファンタジーSともに道中首を上げながらかかりながら追走しており、1400までは距離が持ちましたが前走は最後オパールムーンに詰め寄られています。1600でかかった場合、最後の脚が鈍る可能性が高いです。
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