POG2021-2022の指名馬リスト(HaL-note)第2弾です。
Youtubeでもデータ分析を紹介しています。
なお、個人的にぜひ指名したい馬を『S』、一応リストアップしておく馬『A』、指名しない馬『B』という評価になっています。
種牡馬別2歳馬評価
ロードカナロア産駒
評価 | 母名 | 馬体重 | 性 | 厩舎 | 母出 産齢 |
母父名 | 生産者 | 血統 | 厩舎 | 早め |
S | アドマイヤミヤビ | 460 | メス | 栗・友道 | 5 | ハーツクライ | ノーザンF | ★★ | ★★ | ★★ |
A | サンビスタ | 461 | 牡 | 栗・松永幹 | 10 | スズカマンボ | グランド牧場 | ★★ | ★ | ★★ |
S | ステラリード | 506 | 牡 | 栗・矢作 | 12 | スペシャルウィーク | 木村秀則 | ★ | ★★ | ★ |
B | ブエナビスタ | 490 | メス | 美・国枝 | 13 | スペシャルウィーク | ノーザンF | ★★ | ★★ |
ロードカナロア産駒のポイントは母父SS系(芝2000m以上のG1勝ち馬)、または母父非SS系の場合は母もしくは兄姉が日本の芝重賞を勝利していることが条件です。ただし、母父ディープインパクトは注意が必要です。母父ディープインパクトは重賞であと1歩足りない結果が続いており、今年の2歳馬はロードカナロア×母父ディープインパクトの良血が多いので、あえてリストアップしませんでした。例えば母タッチングスピーチ、母マリアライト、母ハープスター、母ジェンティルドンナ、母ショウナンパンドラなどですね。
また母ブエナビスタは体質が弱く、秋以降のデビューになるため評価を下げています。
①母アドマイヤミヤビ(馬名アドマイヤラヴィ) 評価S
ロードカナロア×母父ハーツクライ×ノーザンファームは優秀で、6頭中5頭が勝ち上がり、かつその中にはケイデンスコールやヴァルディゼールといった期間内の重賞勝ち馬も2頭います。
また、母のアドマイヤミヤビはG3デイリー杯クイーンC1着、G1オークス3着と2歳3歳で活躍していることもプラス。すでに4月に一度入厩しており、6月~7月デビューが見込めます。厩舎も友道厩舎と言うことなし。初仔ですが460㎏あるので大丈夫でしょう。
②母サンビスタ(馬名ジレトール) 評価A
すでにゲート試験に合格し、4月下旬から坂路で乗り込まれています。母サンビスタは牝馬ながらダートG1を2勝したダートの女王。おそらく血統的にダートだと思われ人気はしないでしょうが、祖母ホワイトカーニバルはG3フェアリーSを勝っているので牝系的に芝が全くダメではありません。
また母父スズカマンボは条件を満たしていますし、グランド牧場生産ながらノーザンファーム育成、キャロットファーム×非SS系×牡馬という点も期待ができます。
ただしミスプロ系のクロスがあるロードカナロア産駒が、まだ活躍馬が少ない点が気になり、A評価としました。
③母ステラリード(馬名キングエルメス) 評価S
ロードカナロア×母父スペシャルウィークも活躍馬が多く、サートゥルナーリアやグルーヴィットがいます。母のステラリードはG3函館2歳勝ち馬で、半姉パラスアテナや半兄カイザーノヴァと兄姉も2歳3歳で好走。
さらに牧場の評価も高く、非ノーザン生産でも活躍馬を出す矢作厩舎である点、馬格もあり早期デビューも見込まれています。
ハーツクライ産駒
評価 | 母名 | 馬体重 | 性 | 厩舎 | 母出 産齢 |
母父名 | 生産者 | 血統 | 厩舎 | 早め |
B | チェリーコレクト | 464 | メス | 美・国枝 | 10 | Oratorio | ノーザンF | ★★ | ★★ | |
A | ファイナルスコア | 450 | メス | 栗・松永幹 | 8 | Dylan Thomas | ノーザンF | ★★ | ★ | ★ |
S | ベルスリーブ | 牡 | 栗・池添学 | 14 | シンボリクリスエス | ノーザンF | ★★ | ★★ | ||
S | マラコスタムブラダ | 487 | 牡 | 栗・中内田 | 9 | Lizard Island | ノーザンF | ★★ | ★★ | ★ |
S | ラッキートゥビーミー | 牡 | 栗・友道 | 12 | Bernstein | ノーザンF | ★ | ★★ | ★★ | |
A | レディスキッパー | メス | 美・萩原 | 12 | クロフネ | ノーザンF | ★ | ★★ |
ハーツクライ産駒のポイントは母方にデインヒルを内包していることです。ハーツクライ×母父デインヒル系×ノーザンファームだと50%で重賞3着以内が出ています。今年は該当馬が非常に多いので、取捨が重要です。
母チェリーコレクトは体質不安でマイナスとしてB評価。
①母ファイナルスコア(馬名プレミアムスコア) 評価A
母父父がデインヒル。半姉ノーブルスコアはG2チューリップ賞3着、叔母に海外G1を2勝したシーオブクラスと血統的に魅力あり。6月に移動、8月頃にデビューできそうな点もプラス。
ただし松永幹×ハーツクライ産駒は13頭いましたが、まだ活躍馬が出ていないのが気になりA評価。
②母ベルスリーブ(馬名グーデンドラーク) 評価S
母母父父デインヒル、さらにハーツクライ×母父シンボリクリスエス×ノーザンファームは5頭すべて勝ち上がりかつ3勝以上と優秀。晩成の可能性もありますが、すでに一度入厩しゲート合格、3月には坂路56.7-13.1も出せており順調。
③母マラコスタムブラダ(馬名スパイダーバローズ) 評価S
母父父父デインヒルで、兄姉にミッキーブラック・レシステンシア・グラティアスとPOG活躍馬がズラリ。全兄のグラティアスはG3京成杯を勝ち皐月賞→ダービーと駒を進めています。中内田厩舎&夏にはデビュー見込とプロフィールの欠点が少なく、人気になる1頭でしょう。
④母ラッキートゥビーミー(馬名フィデル) 評価S
こちらは紹介した中で唯一母方にデインヒルを内包していません。ただし、血統的にはハーツクライ×母父Bernsteinは良く、ヒシイグアスとアドマイヤアルバの2頭しかいませんがどちらも期間内2勝しています。さらにハーツクライ×友道厩舎×ノーザンファームは活躍馬が多く、アドマイヤミモザ・マイラプソディ・ヒュッゲと期間内OP馬が3頭もいます。7/4小倉芝1800デビューも決まり、至極順調。
⑤母レディスキッパー(馬名レディナビゲーター) 評価A
母母父デインヒル、全姉にG3デイリー杯クイーンC1着のアドマイヤミヤビがいます。6/6東京芝1600デビューが決まっており、グランアレグリアやサトノレイナスのように期待がかかります。
懸念点は萩原厩舎×牝馬。ノームコアが紫苑Sを勝っていますが、活躍したのは4歳になってからです。
ルーラーシップ産駒
評価 | 母名 | 馬体重 | 性 | 厩舎 | 母出 産齢 |
母父名 | 生産者 | 血統 | 厩舎 | 早め |
B | ヴィラ | 牡 | 8 | ディープインパクト | ノーザンF | ★★ | ||||
A | パララサルー | 502 | 牡 | 美・国枝 | 10 | ディープインパクト | 追分F | ★★ | ★★ | ★ |
S | ピュアチャプレット | 470 | 牡 | 美・宮田 | 13 | クロフネ | ノーザンF | ★★ | ★ | ★ |
S | ワイルドラズベリー | メス | 美・林 | 12 | ファルブラヴ | ノーザンF | ★★ | ★ |
ルーラーシップ産駒のポイントは、母父SS系(特にディープインパクト・スペシャルウィーク)、または母父ノーザンダンサー系(特にクロフネ)×ノーザンファーム生産です。
①母パララサルー(馬名ブレスク) 評価A
母パララサルーは6戦4勝と活躍。G3紫苑S1着後に屈腱炎を発症し、繁殖入り。母父ディープインパクトであり、叔父タンタアレグリア、祖母タンタスエルテと近親に活躍馬多数。不受胎や流産により、ブレスクが母にとって念願の初仔になる。
唯一の懸念点は国枝厩舎の牡馬である点。タンタアレグリアが青葉賞2着とPOG期間に活躍していますが、トータルで見るとPOGの国枝厩舎は牝馬の方がいいですね。
②母ピュアチャプレット(馬名パープライト) 評価S
ルーラーシップ×母父クロフネ×ノーザンファームは11頭中6頭勝ち上がり、さらにそのうち重賞勝ち馬2頭とG1連対馬1頭が出ています。全姉リリーノーブルはG1阪神JF・G1オークスをともに2着と大活躍。6月には移動する予定で8月~9月にはデビューでしょう。
宮田厩舎はまだ開業2年目の若手厩舎ですが、今年の3歳馬のグレートマジシャンがダービーに出走予定と、今後の注目厩舎だと思います。
③母ワイルドラズベリー(馬名ラズベリームース) 評価S
ルーラーシップ×母父ファルブラヴ×ノーザンファームは5頭すべて勝ち上がり。さらに6/12東京芝1400でデビュー予定。
林厩舎はこちらも宮田厩舎と同様若手厩舎。開業4年目ながら今年のG1NHKマイルには2頭出し、さらにソングラインがハナ差2着と惜しい結果。今後の活躍に期待が持てます。
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