2020-21POG 2歳戦6月~9月評価【牡馬編】

今期のPOGも4ヶ月、全体の1/3が終了しました。ここまでにデビューした牡馬の中でレースレベルなどで気になっている馬をチェックしていきます。
特に表記がない場合、データの対象期間は近3年になっています。

牡馬編

ダノンザキッド

6月の阪神芝1800の新馬戦で、4角から先団に取り付く脚の速さが目立ちました。最後は流す余裕も見せながらも上りは最速。さらにこのレースで2着だったワンダフルタウンは次走の新潟芝1800未勝利戦で2着に8馬身差の圧勝しています。この未勝利戦のレースは相手に恵まれたと思いますが、それでも圧勝した馬に3馬身差で勝利したダノンザキッドには注目すべきでしょう。
唯一の心配は安田隆厩舎。芝はマイル以下のレースで強い馬を輩出する厩舎で、代表馬にロードカナロアやダノンスマッシュがいます。近年はクラシック路線で活躍する馬がいないだけに、育成面の不安があります。
次走予定:G3東京スポーツ杯


ワンダフルタウン

先述のダノンザキッドの新馬戦の2着馬。新潟の未勝利戦は直線で余裕がありながら8馬身差の圧勝劇。新馬、未勝利ともに出遅れているのが気になりますが、2戦とも上がり最速と、必ず追い込んでくる末脚が強力。
2歳~3歳戦の重賞で活躍するルーラーシップ産駒は先団から中団につける馬が多いのが特徴。そのため、出遅れずに道中の位置取りが前でレース運びできるようになると、重賞勝ちも見えてきそうです。
次走予定:OPアイビーS
 

 

レッドベルオーブ

新馬戦は稍重で行われた新潟芝外1600、スタートよかったのですが折り合いを気にして位置を中団まで下げたために、直線入り口で前が壁になり、外に出すのがワンテンポ遅れアタマ差届かずの2着。しかし2戦目の中京芝1600では、600m通過タイム34.0、1000m通過タイム57.2という未勝利戦としては珍しい超ハイペースを番手で折り合い、4角先頭から抜け出して2着馬に3馬身半差の圧勝。1.33.1の勝タイムは同コースの2歳レコードを1秒以上縮めています。
全兄レッドベルジュールは喉鳴で3歳戦で活躍できませんでしたが、本馬はレコードの反動などによる体の故障がなければ重賞級でしょう。
次走予定:G2デイリー杯

ランドオブリバティ

新馬戦は新潟芝2000不で2番手から押し切り勝ち。初戦が不良馬場だったこともあり、懐疑的に見られていたと思います。2戦目の芙蓉Sで2番人気だったことが物語っていますね。個人的には調教が良く、新馬戦の上位馬が軒並み未勝利戦で勝ち上がっていること、データ的にもプラスが多かったため、芙蓉Sは本命にすることができましたが、この馬の長所は何よりも前目に付けられることです。初戦も2戦目も1角、4角ともに2番手で通過しています。2歳戦はペースが遅くなることが多いため、前目につけていないと勝負にならないレースが多いです。
ディープインパクト産駒のため、使いすぎには注意が必要ですが、社台ファームのディープインパクト牡馬の強いのが久々に出てきたように思えます。
次走予定:未定

モントライゼ

新馬戦はヨカヨカに敗れたものの、2戦目の阪神芝1200稍では2着馬に大差をつける圧勝。このときの2着馬・4着馬はその後の未勝利で勝ち上がっていて、メンバーレベルも低すぎたということはなさそう。小倉2歳Sではメイケイエールの差し脚に屈しましたが、ダイワメジャー産駒が得意な条件は1200より1400~1600です。実際、ダイワメジャー産駒の2歳~3歳重賞勝ちは1200が0勝、1400で1勝、1600で6勝とマイルに集中しています。今後1400~1600での重賞で活躍が見込めそうです。次走は京王杯2歳Sあたりが面白そうですね。
次走予定:京王杯2歳S※10/13追記

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

いつもご覧いただきありがとうございます!